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気球での宇宙遊覧サービス開始に向け、岩谷技研とJALが協業

岩谷技研(北海道江別市)と日本航空(JAL)は2025年1月16日、宇宙遊覧体験の事業化を目指す協業を開始すると発表した。

岩谷技研は、成層圏の高度1万8000~2万5000mを高高度ガス気球で飛行して遊覧するサービス「宇宙遊覧フライト」を2025年春以降に開始予定だ。岩谷技研は気球やキャビン、キャビン内に装備する生命維持装置など、開発から製造までを一貫して内製化している。

岩谷技研とJALは、岩谷技研が主催する「OPEN UNIVERSE PROJECT」を通じて、気球による宇宙遊覧事業の開発と普及を推進する。OPEN UNIVERSE PROJECTは、宇宙旅行の「民主化」を目標として、岩谷技研の技術を軸にして多様な業種のパートナーと共創するプロジェクト。岩谷技研の技術力とJALが航空運送事業で培った知見や資産を融合し、宇宙遊覧体験の設計、技術開発、人材育成などで連携する。

(左)2024年7月に実施した高高度飛行試験における気球打ち上げの様子、(右)高度2万816m到達時の窓外風景。 (左)2024年7月に実施した高高度飛行試験における気球打ち上げの様子、(右)高度2万816m到達時の窓外風景。

約4年間で、岩谷技研による飛行試験回数は無人飛行で400回、有人飛行で数十回に達している。2024年中、北海道の十勝で実施していた有人ガス気球でのフリーフライト試験では成層圏到達に成功していた。2024年6月には最大到達高度1万555m、同年7月には同2万816mを記録した。

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