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Desktop MetalがNano Dimensionを契約不履行で提訴——Markforgedの買収停止も要求

Desktop Metalは2024年12月20日、合併契約の不履行を理由に、Nano Dimensionをアメリカのデラウェア州衡平法裁判所に提訴したと発表した。

Desktop Metalの主張では、Nano Dimensionは合併契約の締結後に、速やかに対米外国投資委員会(CFIUS)の承認を得るための合理的な最大限の努力をする義務を怠ったとしている。両社は2024年7月3日、合併について最終合意に至ったと発表していた。

Desktop MetalはNano Dimensionに対し、CFIUSの承認を得るための協力とCFIUSが提案する軽減合意の完了、CFIUSが承認してから5営業日以内の合併手続きの完了を要求する。また裁判所には、Nano Dimension側に義務の不履行があり、承認を得るために合理的な最大限の努力をする義務があることを宣告するよう求める。2024年12月30日には、裁判に向けDesktop Metalの申し立ての聴聞会が持たれる。

加えて2025年1月3日にDesktop Metalは、同社の申し立てが公聴会で認められたことと、Nano Dimensionに対する2件目の訴訟を起こしたと発表した。Desktop Metalが2024年12月31日に提訴したのは、2024年9月に合意したNano DimensionとMarkforgedとの合併契約に関するものだ。

両社の合併が先に成立すると、Desktop MetalとNano Dimensionとの合併が当局に禁止されたり、重大な遅延が起きたりする可能性があると主張。そのため裁判所には、Desktop MetalとNano Dimensionの合併手続きが完了するまで、Nano DimensionとMarkforgedに対する合併手続きの完了の禁止命令を求める。裁判は、2025年2月24日の週に開かれる予定だ。

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