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Arduinoで70年代レトロ電子工作を——LED「バブル」ディスプレイを制御する

頭部が半球型のレトロデザインLED「バブル」ディスプレイをArduinoで制御する方法を、Arduino公式ブログが紹介した。制御方法や必要な部品などの詳細を解説するチュートリアルは、Vaclav Krejci氏がYouTubeとGitHubに公開している。

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Arduinoプロジェクトにディスプレイを搭載する場合、手頃な価格で入手できる高性能なLCDやOLEDを採用するのが最も簡単な方法だが、もっと個性的な見た目のディスプレイを求める人もいるだろう。そんな人にお勧めするのが、かつてHewlett-Packardが製造していた4桁16セグメントLEDディスプレイ「HPDL-1414」だ。

クリアな半球型イマージョンレンズで覆い、文字を拡大して表示するLEDバブルディスプレイは、70年から80年代に計算機用ディスプレイなどに使われていた。HPDL-1414は全アルファベット(大文字のみ)と数字に加え、一部の句読点と特殊記号を表示できる。残念ながら既にメーカーによる生産は終了しているため、在庫品や中古パーツを探すことになる。

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Krejci氏によると、HPDL-1414の生産を開始したのは1978年からで、今回は1998年と1998年製のモジュールを使用している。同氏がデモ動画で使用しているHPDL-1414はドライバーボードに搭載され、シリアル入力をベースに数字や文字をセットできる。最初のデモでは、シリアルUSB変換アダプターボードを介してPCと接続しており、マニュアルでのバイト転送による制御方法の理解に役立つ。

次にArduino UNO Rev3と接続し、Arduino IDEによるプログラミングを解説する。シリアルポートにバイナリデータを出力するコマンドSerial.write()を使って制御し、各数字や文字のHEXコードは標準ASCIIテーブルと一致するため、HEXコードの入力もしくは実際の数字と文字の入力に対応する。Arduino UNO Rev3に限らずすべてのArduinoボードに適用できるとしており、初心者向けにサンプルコードも提供する。

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