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6つのプロジェクトでAIの実践応用を習得する学習キット

AIとハードウェアを統合するプロジェクト実践を通してAIについて学ぶ学習キットがKickstarterで出資を募っている。

この学習キットは、以前fabcrossで紹介した、初心者向けの電気学習キット「Basic Electricity」アナログ回路学習用DIYキットを提供してきたカナダのEVO-IN-MOTIONによる新教材だ。

Artificial Intelligence Learning Kit

6つの実践的なプロジェクトを全7章構成のチュートリアル本にまとめており、最初の2つのプロジェクトで基本的なAIの概念、データ分析ツール、開発環境設定に加え、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルの作成と微調整、データの前処理、線形回帰を使ったトレンド予測などを学ぶ。

残りのプロジェクトではハードウェアとの統合について説明しており、CNNによる画像分類、指の動きのリアルタイム認識、手のジェスチャー操作によるディスプレイ制御、さらには3Dプリント製ロボットハンドの制御といった内容を取り扱う。数値予測や画像分類といった基礎的な概念に加え、ジェスチャー認識や顔認識、組み込み制御を学習できる。

Artificial Intelligence Learning Kit

一般的なAIツールとしてOpenCVやMediaPipeを使用。最初の2つのプロジェクトではPythonとJupyter Notebookを使ってコーディングし、AIモデルのトレーニングに慣れていく。残りのプロジェクトではThonny IDEを使用してMicroPythonでRaspberry Piをプログラミングし、AIとハードウェアとの連携や制御を体験する。

Artificial Intelligence Learning Kit

チュートリアル本に加えて、解説動画やオープンソースのコードも付属するほか、Discordサーバー上に開設されたコミュニティで継続的な学習が可能だ。

キャンペーン価格は、チュートリアル本、解説動画、全プロジェクトのソースコードがセットになった「The Book」が99カナダドル(約1万円)。さらにハードウェアキットを追加した「The Kit」が159カナダドル(約1万7000円)だ。また、充電式の携帯型電源「MEGO」の改良版「MEGO 2.0」がThe Kitに付属するセットもあり、価格は209カナダドル(約2万2000円)。日本への送料はそれぞれ25カナダドル(約2600円)、35カナダドル(約3700円)、40カナダドル(約4200円)で、出荷は2025年2月の予定だ。

2024年12月24日までクラウドファンディング中で、目標額6500カナダドル(約69万円)に対し、2024年12月10日時点で約3万6000カナダドル(約380万円)を集めている。

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