GUGEN2024の一次選考を通過し、当日展示された44作品の中から大賞ノミネート作品となる6作品が選考された。展示会でのプレゼンテーションを経て、各賞が発表／表彰された。

4ZIGENが開発したハンディタイプのプラスチックわた構造射出デバイス「CottonSketchPen」が大賞を受賞した。わたあめ機のような回転によるわたの生成機能を使いつつ、回転皿内に壁を加えることで全方向への生成を制限して無駄のない一方向射出を実現した。操作性向上と軽量化のためにわたあめ機からフルスクラッチで機体構成を行いベルトプーリでの動力移動と回転皿を自作することで片手で持てる形状にした。大賞には賞金として100万円（現金50万円＋プリント基板製造費50万円相当）が授与された。 CottonSketchPenは「ほしいね賞」にも選出されている。

東京電機大学うつろいの研究室の「アニモール：ペットの毛をモールとしてアップサイクルする装置」が優秀賞を受賞した。ペットの抜け毛をモール化しアイテムを制作するために、明治期のガラ紡機技術とモール制作手法を組み合わせ、ペットの毛を粉砕せずモール化する装置を開発した。優秀賞には賞金20万円（現金10万円＋プリント基板製造費10万円相当）が授与された。

WhisperMaskのノイズキャンセリングマイク「WhisperMask」がGoodアイデア賞に選出された。10cm程度の比較的大きい布型振動板のマイクとすることで、振動板を動かすことができる装着者の発声だけを拾うイズキャンセリングを実現した。

学生賞には、植物の生体電位を測定するセンサーにより植物の健康状態や周囲の環境の認知を可能にし、ロボティクスと組み合わせることで生き物らしい動作や遠隔地への移動も可能するソーシャルロボット「PlaNet：植物があなたの家族になる」が選ばれた。