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キッティング作業を自動化するロボットシステムを共同開発——Thinkerとカワダロボティクス

Thinkerは2024年10月10日、ヒト型協働ロボット「NEXTAGE」を展開するカワダロボティクスと共同で、キッティング作業の自動化を可能にするロボットシステムのプロトタイプを開発したと発表した。

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キッティングとは「すぐに使える状態にすること」で、ここでは「特定のプロダクトの組み立てに必要な部品や材料などを揃えて準備する作業」を意味する。今回の共同開発では、近接覚センサー「TK-01」を使うことでカメラだけに頼らず多種の部品にも柔軟に対応できるThinkerのロボットハンド「Think Hand F」と、作業者1人分のスペースで設置と運用可能なカワダロボティクスの「NEXTAGE」を組み合わせることで、キッティング自動化に関する課題解決を図る。共同開発したプロトタイプは、2024年10月15日から幕張メッセで開催される「CEATEC2024」に出展予定だ。

近接覚センサーTK-01は、赤外線とAIを組み合わせた高速/高分解能なセンシングにより、カメラを用いずにモノの位置と形を把握できるセンサーだ。従来の産業用ロボットでは難しかった鏡面/透明物質の取り扱いや、現場環境に応じたピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を広げられる。

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ロボットハンド Think Hand Fは、これまでカメラを使う画像認識などを必要としてきたモノのピッキングを、柔軟な関節と、3次元の変位計測が可能な近接覚センサーを組み合わせることで、カメラだけに頼らず対象物の形に合わせてつまみ上げることを可能にした。

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ヒト型協働ロボットNEXTAGEは、頭部のステレオビジョンと手先カメラによる画像認識機能を備え、周囲の対象物を認識しながら双腕で作業を行うことができる。ヒューマノイド型とすることで人間の作業者の作業環境をそのまま活用し、柔軟性の高い自動化を実現でき、多品種少量生産にも対応できる。

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