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農家の重労働を解放し、無農薬化を促進——ハタケホットケが水田除草ロボット「ミズニゴール」2025年モデルを発表

ハタケホットケ(長野県塩尻市)は、水田除草ロボット「ミズニゴール」の2025年モデルを発表した。

ミズニゴールは、水田を走り回り田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成をさえぎり、除草作業を自動化する自動除草ロボットだ。

2025年モデルは、GNSS(全地球測位衛星システム)を活用した自動運転機能の精度を向上したほか、ボディの成形方法や部材を変更して耐久性、耐水性を高めつつ、軽量化を図った。また、農家のフィードバックを受けて、車輪には稲への影響を軽減するような形状、素材を採用している。

同社は、除草効果や走行ルートなどの情報を2026年の量産化に活用するため、ミズニゴールの2025年モデル50台と改良版2024年モデル50台の、合計100台を提供する。

提供形態は、これまでのレンタルと農家間で機体をシェアレンタルする地域サポーター制度に加え、補助金を活用した購入ニーズに応えて初の試験販売も実施する。

料金は「ミズニゴール2025 GNSS版」はレンタル料が33万円、販売価格が88万円で、「ミズニゴール2024改 ラジコン版」のレンタル料が19万8000円となっている(いずれも税込。追加バッテリーやGNSS設定費が別途必要)。

2022年に長野県内で実証実験を開始したミズニゴールは、2023年には全国30カ所へ導入が拡大。2024年12月、農林水産省の「みどりの食料システム法」に基づく基盤確立事業に認定された。

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