同学習キットは、メディカルサイエンス分野の学習を目的に、実験用ツールと専用アプリ、インストラクションガイドをまとめて提供する。自律的学習（SDL：self‐directed learning）を取り入れた実践的なプログラムを通じ、広範な科学の知識や将来の仕事に役に立つスキルなどを習得できる。

実験用ツールは、2Dバイオセンサー×15、3Dバイオセンサー×5、綿棒×20、1ml入り試料溶液、ノズルキャップ、5ml入り洗浄溶液、1ml入り検出溶液、ゴミ袋を提供する。バイオセンサーには抗体が塗布されており、生体材料を含む試料溶液を注入すると酸化還元反応が起こる。酸化還元反応により電子が放出されるとともに色が生成され、測定デバイス「MARAESEN 1000」を使い放出電子の定量化ができる。

MARAESEN 1000のサイズは130×40×28.5mmで重さは83g。測定結果などを表示するスクリーン、電源ボタン、表示内容を切り替えるチェンジボタン、測定を開始する測定ボタンを備える。バイオセンサーをコネクターに差し込むことで測定でき、操作用の専用アプリも提供する。3Dバイオセンサーは2Dバイオセンサーより約1000倍感度が高く、少量の試料溶液で測定できる。実験の方法や解説、質問への回答、ヒントの提供などに対応するAI搭載バーチャルインストラクター「ANNA」が学習をサポートする。

メディカルサイエンス学習キットの「Solo Pack」としてMARAESEN 1000と実験用ツール5セットを300ドル（約4万7300円）で提供する。2025年2月の出荷を予定しており、日本への送料はキャンペーン終了後に決定する。2025年1月15日までクラウドファンディングを実施し、2025年1月10日時点で5000ドル（約79万円）の目標額を上回る約9400ドル（約149万円）を集めている。