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電動ハイブリッド型ジェットエンジンを開発中 NASAとGE Aerospace

GE Aerospace

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年9月17日、ハイブリッド熱効率コア(Hybrid Thermally Efficient Core: HyTEC)プロジェクトの一環として、米GE Aerospaceと共同で開発中のハイブリッドジェットエンジンを発表した。

史上初とされる「マイルドハイブリッド電動ジェットエンジン」は、燃料を燃焼するコア部分がエンジンを駆動し、電気モーターで補完する。電動機構はモーターと発電機双方の機能を持ち、発生した電力はエンジンにフィードバックされるため、燃料消費量を削減できる。

プロジェクトを率いるAnthony Nerone氏は、既存のジェットエンジンのなかにはハイブリッドで電気駆動するものはなく、照明、ラジオ、テレビなどに給電する発電機は存在するが、エンジンに電力を供給するものはないと説明している。

主な開発目標は、機内の通路が1本の「単通路機」のエンジンに匹敵する推力を得ることだ。同時に、小型化したコア技術により、燃料消費量と排出量の5~10%の削減を目指す。課題は、電気モーターを最も効果的に使用するタイミングの見極めだ。

電動モーター発電機は、バッテリーなどのエネルギー貯蔵装置がなくとも機能するシステムで、エンジン性能を最適化する。これにより、エネルギー貯蔵ソリューションの成熟を待たずして、商用航空向けのハイブリッド電気技術の導入が加速する可能性がある。

Nerone氏は、今年後半にはGE エアロスペースと共同で、飛行のどの段階で燃料を最も節約できるかを調査する予定だと述べた。HyTECプロジェクトは、2028年末までにこのエンジンコンセプトの実証を、さらに2030年代には旅客機での使用開始を目指している。

fabcross for エンジニアより転載)

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