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Raspberry Pi搭載の乗馬者向けリュックサック——赤色LEDがウィンカーやバックライト代わり

乗馬用に特化したスマートリュックサック「TrackPack」をRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

TrackPackは、自動車のウィンカー(方向指示器)やバックライトの役目を担う赤色LEDライトに加え、ルート追跡機能を備えているリュックサックだ。ベルギーの大学生が、個人で取り組むIoTプロジェクトを計画していたときに思いついて制作した。

TrackPack

一般道路などを馬に乗って移動していて左折したい場合、通常、馬にはウィンカーがないため、後続車両に対して進行方向の変更を知らせることが難しい。自動車の運転中に車線変更をウィンカーの点滅によって周囲に知らせる要領で、TrackPackに装備した赤色LEDを点滅させ、後続車両に対して馬がどちらの方向に向かうのかを知らせることができる。

GPSで馬に乗って通行するルートを取得しており、曲がり角に近づくと自動的にウィンカーを作動させる仕組みを採用している。過去に通行したルートやセンサーで取得したデータはMySQLデータベースに記録して管理でき、どの馬に乗ったのかという記録なども保存可能な仕組みだ。

制御基板としてRaspberry Pi 4 Model B(2GB)を採用。その他のハードウェアとして、LED、フォトレジスタ—(LDR)、操作用タクトスイッチ、I2Cインターフェース付き液晶ディスプレイ「LCD1602」、GPSモジュール「NEO-8M」、ジャイロセンサー「MPU6050」などを使用している。

TrackPack

電子部品は全てPCBにはんだ付けされていて、LEDへの配線はリュックサックの裏地から表面へ突き刺すように通している。また、リュックサックに縫い付けられた液晶ディスプレイはRaspberry PiのIPアドレスなどを表示する。

TrackPackの組み立て方や、データベースのセットアップ方法などについては、Instructablesで解説されており、GitHubでプログラムコードや配線図も公開されている。

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