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GMとLockheed Martin、完全電動のムーンバギーの計画を公表

Lockheed Martin/YouTube

General Motors(GM)とLockheed Martinは2021年5月26日、NASAのArtemis計画に向けた月面車を共同で開発すると発表した。

Artemisは、人類を再び月へと送り込み、様々な探査車を使って月面探査と科学実験を行う計画だ。この一環として、NASAは2020年2月に宇宙飛行士が移動に使う有人月面探査車(LTV)と科学機器を運搬するロボット車両(LSSMS-1)の2つのRFI(情報提依頼)を産業界に発出した。GM/Lockheed Martinの発表はそのうちのLTVに関するものだ。

有人月探査プログラムの責任者であるMarshall Smith氏は、「飛行士が宇宙服で歩ける距離はせいぜい0.5マイル(800m)だ。宇宙飛行士の到着までに、着地点の近くに月面車を送り込むことができれば、最初のミッションでの科学的成果を飛躍的に高めることができるだろう」と、LTVの意義について述べている。実際、Apollo計画で宇宙飛行士が調査した距離は、11号の800mから、月面探査車(LRV)が使われた15号~17号では24kmに増えている。

LTVは、打ち上げの衝撃に耐え、荒れた月面を走行し、地球の2週間ほどになる長い夜には-173℃まで下がり、昼になると+126℃にまで上昇する月の温度変化に耐える設計でなければならない。NASAは、早ければ2024年に最初のLTVを月に送るという短期的な目標に向けて、モビリティ機能の開発にどのように取り組むかについても情報を求めている。GMはApollo計画で使われたLRVのシャーシやホイールを含む開発にも携わっており、その点で有利といえるかもしれない。

fabcross for エンジニアより転載)

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