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「バーチャル国際宇宙ステーション」を公開——JAXAの協力により実際のデータを使用

スペースデータは2024年11月7日、国際宇宙ステーション(ISS)をバーチャル空間で再現した「バーチャル国際宇宙ステーション」を公開した。

同社は、宇宙ステーションや月面などの宇宙環境をバーチャル空間に再現する技術「宇宙デジタルツイン」を推進している。

その第一弾となるバーチャル国際宇宙ステーションは、ISSの3D空間や実際のISS船内の環境をデジタル上に再現したものだ。微小重力や気流など、宇宙ステーション特有の環境も再現している。

船内の環境データは、JAXAと民間事業者が宇宙関連事業を共創する「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」により、JAXAから提供を受けた実データで、ISS「きぼう」の日本実験棟で取得した温湿度、風量、照度なども含まれている。

今回公開したβ版は、PCゲームプラットフォーム「Steam」から無料でダウンロード可能で、宇宙ロボットや宇宙飛行士の目線で船内や宇宙空間を探索できる。ゲームやエンターテインメント、教育事業での利用のほか、宇宙ロボットや宇宙実験のシミュレーションなど幅広い用途を見込む。

これまで、宇宙空間にアクセスできるのは限られた人や専門家のみだったが、バーチャル国際宇宙ステーションの公開により、宇宙空間が世界中の人々に開放される。さまざまな産業にとって宇宙事業に参入するハードルが下がり、事業創出につながることが期待される。

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