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ラズパイシリコンの最新版——Raspberry Pi財団、新型マイコン「RP2350」と開発ボード「Raspberry Pi Pico 2」を発表

Raspberry Pi財団は2024年8月8日、独自開発マイコンの最新版「RP2350」と同マイコンを搭載した開発ボード「Raspberry Pi Pico 2」を発表した。

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RP2350は、2021年に発売した同財団初のオリジナルマイコン「RP2040」の上位モデルだ。デュアルコアを搭載し、さまざまなセキュリティ機能をサポートするなど、機能強化がはかられている。

主な仕様は以下の通り:

  • 150MHz Arm Cortex-M33 デュアルコア
  • 520KB オンチップSRAM
  • Arm TrustZone for Cortex-Mによるセキュリティ機能(サイン付きブート、8KB オンチップOTPメモリ、SHA-256アクセラレータ、ハードウェアTRNG)

4種類のパッケージがあり、30 GPIOを載せたQFN60版が「RP2350A」、48 GPIOを載せたQFN80版が「RP2350B」で、2MBのQSPIフラッシュを搭載したバージョンがそれぞれ「RP2354A」と「RP2354B」となっている。

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RP2350を搭載するマイコンボードRaspberry Pi Pico 2は、初代Pico1と同じフォームファクターで、ハードウェア/ソフトウェアともに互換性がある。デュアルコアとなったことで搭載可能な外部QSPIフラッシュメモリは、Pico1の2MBから4MBへ増加した。開発環境は、オープンソースC/C++ SDKとMicroPythonをサポートする。なお、生産終了予定は2040年1月以降とのことだ。

また、RP2350とRaspberry Pi Pico 2の発表を受け、スイッチサイエンスはRP2350を搭載する基板シリーズ「Picossci 2」の開発をアナウンスしている。なお、Raspberry Pi Pico 2については、8月9日時点でスイッチサイエンスのECサイトでは入荷待ち、価格は未記載となっている。

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