新しいものづくりがわかるメディア

RSS


ラズパイを使用した省エネ型のクラウド対応カメラシステム——カディンチェが非電化/非Wi-Fi地域を想定したネットワークカメラを開発

カディンチェは、非電化/非Wi-Fi地域を想定した省エネ型クラウド対応ネットワークカメラを開発し、その研究結果を、はこだて未来大学が開催する「計測自動制御学会 計測部門スマートセンシングシステム部会研究発表会2024」にて発表した。

近年、世界各地の非電化/非Wi-Fi地域において監視カメラシステムの需要が高まっているが、非電化地域には、電線は近くまで来ているのに電気工事が実施できない、非Wi-Fi地域ではインターネット回線は近くまで整備されていながら、アクセスポイントの設置が困難、電力供給がないといった課題がある。

同製品はこれらの課題を解決するもので、ソーラーパネルからの給電やSIMカードを使用したネットワーク通信などを提供する。これにより、非電化/非Wi-Fi地域でも、監視カメラシステムを導入可能になる。

カメラシステムはRaspberry Piを中心に、カメラやレンズ、ソーラーパネル、バッテリー、通信モジュールなどを組み合わせている。カメラやRaspberry Piの筐体は防水対応のため、屋外でも使用できる。カメラ画角は55度、98度、220度の3種類を用意する。

カメラで撮影した動画は、クラウド側ビデオマネジメントシステムのネットワーク経由で確認可能だ。クラウドサーバーはAWSで構築され、AWS IoTとRaspberry Piを中心に構成されている。役割に応じて「Admin」「Manager」「Viewer」の3種類のロールを用意しており、柔軟な権限管理に対応する。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る