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Battolyser Systems、ニッケル鉄電池をベースにした電解装置でグリーンな水素を供給——100年以上前のエジソンの発明が再評価

オランダのBattolyser Systemsは、二酸化炭素を排出しないグリーンな水素を供給できる、ニッケル鉄電池をベースにした電解装置「Battolyser」を製造している。

20世紀初頭にエジソンが特許を取得したニッケル鉄電池は、水素の発生が望ましくない特性とされていた。しかし、1世紀を経た再生可能エネルギーの時代に、デルフト工科大学のFokko Mulder教授と彼の研究チームは、その特性を生かしてBattolyserを開発した。

Battolyserはバッテリーとして完全に充電されると、電解装置として自動的に水を水素と酸素に分解する。出口圧力30bargでスタック効率は最大85%に達し、システム効率50.1kWh/kgで加圧水素を生成できる。再生可能エネルギーを利用できない時間帯には、高価な電力を使うことになる水素の供給を止めるよう効率を0%以下に落とし、バッテリーに蓄えた電力をグリッドに戻すことで売電による収益化も可能だ。

電極は低コストのニッケルと鉄を原材料とし、再生触媒が効率や期待寿命を低下させる電気化学的劣化を防ぐ。低温なアルカリ環境のため、電極以外も低コストな材料で構成される。20~30年の耐用年数があるという。

fabcross for エンジニアより転載)

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