ELEGOO PHECDAは、以前fabcrossで紹介した「ELEGOO Jupiter」や「Saturn 2 8K」など、これまでにさまざまな光造形方式3Dプリンターを製造販売してきた同社初のレーザー刻印機だ。造形スペースの大きさや、作業中に発生する粉じん、残煙などの問題を解決することを目的として作られた。

ワークエリアは400×400mmで、金属、皮革、木などの素材に対応。フレームにはアルミニウム合金を採用している。

レーザーヘッドには従来の刻印ヘッドのような垂直構造ではなく水平構造を採用しており、ヘッドの両端にファンを搭載している。X／Y軸のV型ホイールは航空宇宙グレードのポリアセタール（POM）製で、超静音、高精度、耐摩耗ベアリングという利点を持つ。Y軸にはV型ホイールを3個ずつ2列配置して動作を安定させている。

レーザーフィルター付きシースルーカバーを搭載し、レーザーヘッド両端のファンにより、加工作業中に発生する煙や粉じんを効率的に煙フィルターへ誘導して排出することで、不快な臭いを軽減させている。フィルターカートリッジは着脱式カバーを採用しており、フィルターは取り外して交換可能だ。

アプリでの操作に対応しており、Wi-Fi経由でリモート操作もできる。また、アプリを使用して、写真やテキストなどをアップロードして編集し、カスタム刻印することも可能だ。

ELEGOO PHECDAは出力10Wだが、出力20Wの「ELEGOO PHECDA PRO」も用意している。いずれも本体にゴーグルや電源ケーブルなどが付属する。両モデルの本体サイズは660×673×190mm。重量はELEGOO PHECDAが6.5kg、ELEGOO PHECDA PROが6.7kgだ。

早期割引価格は、ELEGOO PHECDAが270ドル（約3万6000円）、ELEGOO PHECDA PROが400ドル（約5万4000円）だ。ELEGOO PHECDAにはオプションのフィルターカートリッジ5個が付属する。その他にオプションとして、ロータリーアタッチメント、ハニカム構造パネルなども追加できる。日本への送料は無料で、出荷は2023年7月を予定している。

ELEGOO PHECDAは2023年5月24日までクラウドファンディング中だ。目標金額10万ドル（約1340万円）に対し、2023年4月19日時点で目標額を上回る約188万ドル（約2億5000万円）を集めている。