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衝突や転倒などの危険を未然防止、電動車いす用スマートシステム #CES2021

2021年1月11~14日(日本時間)にかけてオンラインで開催された国際見本市「CES 2021」で、電動車いす用スマートシステム「LUCI」がイノベーションアワードを受賞した。

LUCIは、電動車いすに取り付けられるソフトウェアとハードウェアのプラットフォームである。同プラットフォームでは、センサーが車いす利用者の進路に潜む危険を検知し、利用者への通知を行う、あるいは自動で車いすを減速させることにより、衝突や転倒といった事故を未然に防げるとしている。

ステレオビジョンや赤外線、超音波、レーダーから取得するデータを活用したセンサーフュージョン技術により、車いすの進路付近にある傾斜や段差、障害物の有無といった周囲の状況を正確に捉えることが可能だ。専用アプリのOSは「iOS」「Android」に対応しており、危険の通知だけでなく、利用者の健康状態のモニタリング情報取得、スマートスピーカーの「Amazon Alexa」や「Google Assistant」の接続にも対応する。例えば、実際に利用者が転倒した場合には、緊急連絡先のスマートフォンにテキスト送信かプッシュ通知、Eメールでアラートを送信し、さらにアラームを鳴らすことで周りに助けを求められる仕組みである。

LUCI本体は、新品もしくは既存の電動車いすのシートとホイールの間に取り付けられる。同製品を活用することで、電動車いす利用の際に安定性や安全性を確保できることから、利用者の行動範囲を広げ、自立生活を支援できるとしている。

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