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アロマビット、高集積/高解像のニオイ可視化センサー「CMOS半導体型ニオイ可視化センサーチップ」の試作に成功

アロマビットは2024年6月18日、高集積で高解像度のe-Nose型ニオイ可視化センサー「CMOS半導体ニオイ可視化センサーチップ」の試作品の製造に成功したと発表した。

この試作品は1.2×1.2mmのセンサー素子エリアに、ドライバー回路とA/Dコンバーター回路を実装したセンサーチップを設計、製造したもの。さらに、このセンサー素子エリアに多くの匂い感応膜を形成する技術の実証実験も行った。

成膜にはSIJテクノロジのスーパーインクジェット技術を採用し、センサーエリアに対して100膜の匂い感応膜を構成する技術を確立した。

アロマビットはこれまで、異なる化学親和性を有する匂い吸着膜を多数実装することで、ヒトの鼻が匂いを判別するのと同じ原理で匂いをデジタルパターン化するe-Nose型ニオイセンサーを2タイプ(水晶振動子型とCMOS半導体型)開発/販売してきた。また、センサーチップの開発においては、豊橋技術科学大学と共同でより小型かつ高集積なセンサーチップの開発を進めてきた。

この試作チップは、e-Nose型ニオイセンサー用のトランスデューサーとしては世界最小のセンサー素子サイズで最大の素子数を有しているのが特徴だ(アロマビット調べ)。ダイサイズは3.2×3.4mm、センサーエリアサイズは1.2×1.2mmで、有効センサー素子数は240×240素子(約5万7600素子)、ニオイ感応膜成膜数は100素子だ。

さらに機械学習機能を搭載した匂い識別アプリ「ScentifAI」と併用することで、高精度な匂い識別やデジタル匂いデータの活用も可能だ。

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