MultiNav Pro+ BLEは、2Mbpsの最高通信速度で50km以上の長距離通信が可能なBLEモジュールだ。BLEコアとARM Cortex-M0（64MHz）のデュアルプロセッサー「STM32WB07CCV6」を搭載し、リアルタイムデータ処理によるシームレスな接続を可能にする。

50km以上の通信距離を可能にしているのが、-104dBmの超低受信感度を備えるBLE V5.4長距離トランシーバーとBLEを増幅するRFフロントエンド設計だ。スマートフォンと接続する場合の通信距離は5km以上で、2台のMultiNav Pro+ BLEをリンクさせ独自のネットワークを形成する場合は50km以上の通信が可能となり、リモートIoTの設置や産業用モニタリング、アウトドアアプリケーションなど新たな可能性を提供するとしている。

2Mbpsの最高通信速度により、センサーデータやリアルタイムロケーションのストリーミング、高速で動作するアプリケーションにおけるアクチュエーターの操作に対応し、低レイテンシーかつ高信頼性の通信を保証する。また、GNSS、センサー、モーター／バッテリー管理、プログラミング用インターフェースを備え、他のシステムとのシームレスな統合を支援する。

他にも、外部アンテナを使わなくても強力なシグナルの送受信が可能なハイゲインチップアンテナ、ナビゲーションの同期や時間にセンシティブなアプリケーション向けにRTC（リアルタイムクロック）クリスタルを搭載する。モジュールのサイズは66×38mm、固定フレームのサイズは54×34mmで四方に取り付け穴を備える。

MultiNav Pro+ BLEは、今なら単体を25ドル（約3900円）、2台セットを45ドル（約7100円）で入手できる。2025年3月の出荷を予定しており、日本への送料は19ドル（約3000円）だが、国内での使用については電波法の適用を受けるので確認が必要となる。MultiNav Pro+ BLE は、2024年12月31日までクラウドファンディングを実施し、12月24日時点で5000ドル（約78万円）の目標額に対して約1万6000ドル（約260万円）を集めている。