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BigRep、高温造形対応の産業向け大型3Dプリンター「ALTRA 280」「IPSO 105」を発表

ドイツのBigRepは、高温造形対応の産業向け大型3Dプリンター「ALTRA 280」「IPSO 105」の2機種を発表した。2023年に同社が買収を発表したオーストリアのHAGE3Dが販売していた、「PRECISE」「MEX」のアップデート版になる。

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両機種は、大容量の造形エリアを備え、チャンバー内とノズルを高温に設定できるFFF方式の3Dプリンターだ。同社が提供するフィラメントだけでなく、広範なサードパーティー製にも対応可能なオープンマテリアルシステムを採用。航空宇宙や防衛、自動車分野など、要求性能が高い工業グレードの高強度パーツを高速かつ高精度に造形する。

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ALTRA 280の最大造形サイズは500×700×800mmで、チャンバー内の温度は最高180℃まで設定できる。最先端のデュアルDSXエクストルーダーシステムを採用し、バックアップ用を含め合計4台のエクストルーダーを搭載。ノズルの最高温度は450℃で、難燃性の「ULTEM 9085」やPEEK「AM200」などのスーパーエンプラに対応する。

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キャリブレーションと余熱工程を完全自動化するクイックスタート機能など、生産性を向上する設計を取り入れており、完成度の高い機能性パーツの生産に適している。

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IPSO 105の最大造形サイズは400×600×440mmで、チャンバー内の温度は100℃まで、ヒートベッドの温度は180℃まで設定できる。デュアルDSXエクストルーダーシステムを採用し、ノズルの最高温度は450℃で、PEKKやPEKK-CFなどのスーパーエンプラに対応する。

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クイックスタート機能などALTRA 280と同様の基本機能を装備し、同カテゴリーにおいてコストパフォーマンスを優先した機種になる。広範なアプリケーションに対応できるが、特に高性能材料を使った工業向けツールの造形に適している。

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